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この記事でわかること
- 退職金を運用する前に確保しておくべきお金
- 退職金運用でありがちな失敗パターン
- 証券会社の「退職金プラン」に潜む注意点
- 初心者向けの無理のない資産配分の考え方
退職金は、老後の生活を支える大切なまとまった資金です。結論から言うと、退職金の運用は「まず生活費の確保を最優先し、余裕資金の一部だけを、分散した低コストの商品で長期運用する」のが基本方針です。まとまった金額を一度にリスクの高い商品へ投資するのは避けましょう。投資には元本割れのリスクがある点を前提にお読みください。
退職金を運用する前に確保しておくべきお金
退職金が入ると、つい「増やそう」という気持ちが先に立ちがちですが、まず考えるべきは「当面の生活費」です。退職後は収入が年金中心になり、現役時代より収入が減ることが一般的です。最低でも生活費の1〜2年分程度は、値動きのない預貯金として確保しておくことが安心につながります。
また、住宅のリフォーム費用や医療・介護に備える資金、子や孫への援助を考えている場合はその分も、投資に回さず確保しておく必要があります。「退職金=すべて運用に回せるお金」ではないことを、まず認識しておきましょう。
退職金運用でありがちな失敗パターン
退職金運用の失敗としてよく聞かれるのが、「まとまった金額を一度に、よく理解しないまま投資してしまう」ケースです。退職金を受け取った直後は、金融機関から様々な商品を勧められる機会が増えますが、仕組みやリスクを十分理解しないまま契約してしまうと、想定外の損失につながることがあります。
もう一つの失敗が「退職金を一括で高リスクな商品に投資し、相場下落で大きく資産が減ってしまう」ケースです。退職後は、現役時代のように収入で損失を取り戻すことが難しいため、若い頃と同じ感覚でリスクを取ると、生活への影響が大きくなりがちです。退職金運用は、現役時代よりも慎重なリスク管理が求められます。
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証券会社の「退職金プラン」に潜む注意点
金融機関の中には、退職金を受け取った人向けに「退職金専用プラン」として、一定期間だけ金利が優遇される定期預金と、投資信託などの金融商品をセットで契約させる商品を用意しているところがあります。優遇金利は魅力的に見えますが、実際には「投資信託を購入すること」が優遇金利の条件になっていることが多く、その投資信託に高い販売手数料や信託報酬が設定されているケースもあります。
退職金プランを検討する場合は、優遇金利の適用条件、対象となる投資信託の手数料、優遇期間が終わった後の金利がどうなるかを、必ず確認しましょう。仕組みが複雑でよく分からない場合は、その場で契約せず、一度持ち帰って冷静に検討することが大切です。
初心者向けの無理のない資産配分の考え方
退職金を運用する場合、目安として「当面の生活費」「使う予定のある資金」「当面使わない余剰資金」の3つに色分けすることが基本です。運用に回すのは、あくまで3つ目の「当面使わない余剰資金」の範囲内にとどめましょう。
運用する場合も、退職後は資産を大きく増やすことよりも、大きく減らさないことを重視した配分が現実的です。株式などのリスク資産の比率を抑え、預貯金や債券など値動きの小さい資産の比率を高めに設定するなど、年齢やリスク許容度に応じたバランスを意識しましょう。低コストのインデックスファンドを使った分散投資であれば、比較的シンプルに運用を始められます。
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退職金の一部をNISAで運用する考え方
退職金の一部を運用する場合、新NISAを活用する方法もあります。新NISAは運用益が非課税になる制度のため、退職金のような大きな資金を長期で運用する場合、非課税のメリットを活かしやすいという特徴があります。ただし、非課税であることと、元本割れのリスクがないことは別の話です。あくまで無理のない金額の範囲で、長期・分散を基本に運用することを心がけましょう。
iDeCoは60歳以降が受給・拠出の対象年齢に関わるため、退職金運用の中心としては新NISAのほうが柔軟に使いやすい面があります。年齢や退職後の働き方によって選択肢は変わるため、自分の状況に合わせて検討しましょう。
退職金運用について相談できる窓口
退職金の運用方法に迷った場合は、特定の金融商品を販売する立場ではない、中立的な立場のファイナンシャルプランナー(FP)に相談する方法もあります。無料相談サービスを提供している窓口もあるため、複数の選択肢を比較しながら、自分に合った資産配分を検討するとよいでしょう。特定の商品ありきではなく、自分のライフプラン全体を踏まえたアドバイスを受けられるかどうかが、相談先を選ぶポイントです。
よくある質問(FAQ)
Q. 退職金はすべて運用に回さないほうがいいのですか?
A. はい。まずは当面の生活費や使う予定のある資金を確保し、残った余剰資金の範囲で運用を検討するのが基本です。
Q. 銀行の退職金プランは利用しないほうがいいですか?
A. 一概に避けるべきとは言えませんが、優遇金利の適用条件や、セットになっている投資信託の手数料をよく確認したうえで判断することが大切です。仕組みが分かりにくい場合は、即決せず持ち帰って検討しましょう。
Q. 退職金運用は何から始めればいいですか?
A. まずは生活防衛資金を確保し、残りの資金を「当面使わない余剰資金」として、低コストの分散投資から少しずつ始めるのが現実的な進め方です。判断に迷う場合は、中立的なFPへの相談も検討しましょう。
まとめ
- 退職金はまず生活費や使う予定のある資金を確保し、余剰資金だけを運用に回す
- まとまった金額を一度に高リスクな商品へ投資するのは避ける
- 金融機関の退職金プランは優遇条件・手数料をよく確認してから判断する
- 退職後はリスク資産の比率を抑えた、無理のない資産配分が基本
- 新NISAなど非課税制度も活用できるが、元本割れリスクがなくなるわけではない
- 判断に迷う場合は中立的な立場のFPに相談し、自己責任で最終判断を行う
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※投資にはリスクがあります。内容をよくご確認の上、ご自身の判断でお申し込みください。


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